個人住宅 - 施工事例

Y.M.様邸

施工のポイント・こだわり

外壁の1階部分とバルコニーは、始めに全体を“鈍色(にびいろ)”と呼ぶ濃い灰色で塗装をした後、レンガ調の凸面部分に、暖かみのある“小豆色”で塗装しました。2階部分は、薄い灰色の“スプリングアスペン”。そして境目の幕板と水切りは、フランス語で“黒”という意味の“ノアール”で、それぞれ塗装しました。

屋根は破風・軒天と共に、幕板と水切りの塗装でも使用した“ノアール”。軒天は白で、それぞれ塗装しました。

小屋の外壁は、自宅の2階部分の塗装でも使用した“スプリングアスペン”。屋根は鉄柱を含めて、自宅の屋根の塗装でも使用した“ノアール”。そして軒天は白で、それぞれ塗装しました。

住所 岩手県内
施工部位 屋根と外壁の塗装、小屋の塗装

1.建物調査

工事はまず、建物の調査から始めます。建物全体・外壁や屋根など細部の損傷状況を目視で確認していきます。地上からでは確認が難しい屋根や雨樋などの部分は、はしごを使って事故の無いよう慎重に行います。確認と同時に、デジタルカメラに撮影・記録します。

建物全体を見るとあまり影響が無いように感じますが(@)、細部を確認すると、1階部分の外壁に白っぽい汚れが目立ち、土台との境目にあたる“水切り”は、色あせや錆による腐食が確認できます(A)。また、1階と2階の外壁の境目にあたる“幕板”は腐食が目立ち、継ぎ目のコーキングも劣化していることが確認できます(B)。

屋根においては、塗料の色あせ・トタン板の継ぎ目や雪止めなどの金具から錆による腐食が確認できます(C)。

これらは、建物の経年劣化や天候などが原因で起こる“住宅劣化”と呼ばれる現象です。特に屋根においては、太陽光や紫外線・雨や雪を直接受けやすく、材質によっては数年で劣化してしまうこともあります。

弊社では、撮影した画像を記録・保存することにより、施工箇所を明確にし効率の良い作業を行うことができます。また、お客様にも画像を確認することにより、建物の劣化状況を把握でき、適切な作業プランをご提示できる事と思います。

2.女性が活躍する社会への取り組み

ご覧のように、塗装作業のほとんどは屋外で行われます。しかも、夏の猛暑から冬の凍てつく寒さまで、厳しい天候の中でも作業に携わります。

華やかさとは無縁の世界ですが、弊社では「社員の望む思いを実現しよう」という理念の下で、男女を問わず採用・育成を行い、現在では2人の女性職人が現場で活躍しております。こうした女性職人への育成が“女性活躍推進企業”として評価され、2017年度の“いわて働き方改革AWARD”を受賞いたしました。

これからも、女性が活躍する社会の更なる推進に取り組んでまいります。

3.施工前の準備

施工をする前には、必ず建物の周囲に足場を設置し、飛散防止ネットを張り付けなければなりません。

これは周囲の建物や道路、そして近隣住民の皆さまにご迷惑を与えないよう配慮するだけでなく、作業員達が安全で効率的に作業ができるよう、このような準備が必要です。

また、施工完了後の品質においても影響します。

4.洗浄

足場などの設営を行った後、施工に入ります。まずは洗浄から始めます。高圧洗浄機を使って、屋根や外壁などに付着した汚れを落としていきます。素材を傷めないよう水圧や長さ・角度を調整して行います。また洗浄中は、足元が滑りやすくなるため、事故の無いよう慎重に行います。

洗浄しないまま塗装をすると、塗料が表面に密着できず、塗料の膜が剥がれ、劣化を早める原因になります。

5.コーキング作業

(1)古いコーキングの撤去

“コーキング”とは、建物の防水性・気密性を保つため、外壁や窓枠などの継ぎ目部分に施工される建築材です。一般的にはシリコン系が使われることが多く、乾燥させると弾力性のあるゴム状になります。

まず、劣化した古いコーキングをカッターで切り、丁寧に取り除きます。取り除いたコーキングは、他の建築廃材と混ぜないよう、ビニール袋にまとめて処分します。

(2)新しいコーキングの充填
取り除いた後、目地の外側をテープでマスキングをし、“コーキングプライマー”と呼ぶ接着剤を目地に塗り乾燥させます。そしてコーキング材を目地に充填し、ヘラを使って平らにならします。完全に固まる前に、テープを剥がして完了です。

コーキング材には様々な色があり、塗装する色におおむね合った色が使われることが多いです。

6.外壁の塗装

(1)使用した塗料

外壁の塗装では『セラフロン』という塗料を使用しました(横)。なお、今回は1階と2階を別々の色で塗装しました。色は最後にご紹介します。

無機ハイブリッド塗料で、この商品の品質を上回る商品は、世界中でここだけです!! おかげさまで“累計生産実績世界No.1!”を達成し、無機塗料製造会社が、弊社にPB商品として提供していただいております。

2度の施工で、理想的な塗膜の厚みを実現できる優れた塗料です!!

(2)下塗り(バインダー塗装)
塗装に入る前には、ご覧のように窓や器具類などに塗料が付着しないよう、ビニールで覆ってテープで固定してから始めます。

塗装の工程は、一般的に“下塗り⇒中塗り⇒上塗り”の3つの工程で行われますが、前項で紹介したように『セラフロン』では、“下塗り⇒上塗り”の2度の工程で実現できます。この“下塗り”では、『セラフロンiバインダーSi』を使って塗装をしました。“バインダー”とは、素材を保護し上塗り用の塗料をしっかりと接着させるための下地調整材のことです。

(3)中塗り(1階部分とバルコニーのみ)
レンガ調の外壁となっている1階部分とバルコニーは、『セラフロンiマイルド』を使い“下塗り”と同様、目地を含めて“中塗り”の塗装をします。塗料の膜を付けて、外壁全体の耐久性・耐候性を高めることができます。

(4)上塗り
2階部分の“上塗り”は、『セラフロンiマイルド』を使い、塗料の膜を厚くして素材を保護し、耐久性・耐候性を高めた美しい外壁へと仕上げていきます。

1階部分とバルコニーの“上塗り”は、レンガ調の雰囲気を出すために別の塗色を使い、“短毛ローラー”と呼ぶ、毛の短いローラーを使って凸面部分を塗装します。

(5)幕板・水切りの塗装
外壁の塗装では更に、“幕板”(@)や“水切り”(A)も塗装をすることより、外壁全体の美しさをより引き立てることができます。

7.屋根の塗装

(1)ケレン処理・下塗り(錆止め塗装)

屋根の塗装を行う前に、表面に付着した錆を調整剤とブラシなどで取り除く“ケレン”と呼ぶ処理を行います(@)。

屋根の塗装も、一般的には外壁と同じ工程です。この“下塗り”では、トタン屋根の錆や腐食を防ぐため、“錆止め塗料”を使って塗装します。広い部分にはローラーで塗装しますが(A)、継ぎ目や雪止めの金具といった細かな部分は、刷毛を使って塗装します。

(2)中塗り
“中塗り”とは、一般的に上塗り用の塗料を使って塗装する工程です。“下塗り”をしたその上に塗ることにより、素材を保護する役目を果たします。太陽光や紫外線・雨・雪を直接受ける屋根においては、より丁寧に塗装を行います。

(3)上塗り
屋根の“上塗り”は“中塗り”と同様の塗装をし、塗料の膜をさらに厚くすることで、耐久性・耐候性を高めた、丈夫で美しい屋根へと仕上げていきます。

(4)破風・雨樋・軒天の塗装
屋根の塗装では更に、あまり目にすることが少ない“破風”や“雨樋”(@)・“軒天”(A)も塗装をすることで、建物全体が美しく仕上がります。

8.小屋の塗装

今回の塗装は自宅だけではなく、小屋においても塗装を行いました。小屋の塗装も、自宅の外壁や屋根などと同じ塗装工程で行います。職人達は、美しくなれるところを決して見逃すことなく、丁寧に塗装します。それが、外観全体をより美しくさせることに繋がるのです。

9.施工完了

自宅・小屋、全ての施工が完了し、美しくなった外観をそれぞれご紹介します。

(1)自宅
まずは自宅からご覧ください。

外壁の1階部分とバルコニーは、始めに全体を“鈍色(にびいろ)”と呼ぶ濃い灰色で塗装をした後、レンガ調の凸面部分に、暖かみのある“小豆色”で塗装しました。2階部分は、薄い灰色の“スプリングアスペン”。そして境目の幕板と水切りは、フランス語で“黒”という意味の“ノアール”で、それぞれ塗装しました。

屋根は破風・軒天と共に、幕板と水切りの塗装でも使用した“ノアール”。軒天は白で、それぞれ塗装しました。

(3)小屋
次に小屋をご覧ください。

外壁は、自宅の2階部分の塗装でも使用した“スプリングアスペン”(@)。屋根は鉄柱を含めて、自宅の屋根の塗装でも使用した“ノアール”(A)。そして軒天は白で、それぞれ塗装しました。

今後もご相談・アフターケアを含め、末永くお付き合いしていただければと思っております。この度は弊社をご利用いただき、誠にありがとうございました。