個人住宅 - 施工事例

Y.S.様邸

施工のポイント・こだわり

外壁は、1階部分をくすぶったような明るい灰色の“エンバーグレー”。〔“エンバー”とは英語で、燃えさし・残り火という意味です〕2階部分を薄い灰色がかった“ミスト”。〔“ミスト”とは英語で、靄(もや)という意味です〕境目の幕板と水切りを、奥深い茶色の“ナイジェル”にそれぞれ生まれ変わりました。

そして屋根は、破風・雨樋と共に、“茄子紺(なすこん)”へと生まれ変わりました。

住所 岩手県内
施工部位 屋根と外壁の塗装

1.建物調査

工事はまず、建物の調査から始めます。建物全体、外壁や屋根など細部の損傷状況を目視で確認していきます。地上からの確認が難しい屋根や雨樋などは、はしごを使って事故の無いよう慎重に行います。確認と同時に、デジタルカメラに撮影・記録します。

(1)建物全体・外壁部分
まずは建物全体・外壁部分からご覧ください。

遠くから確認すると問題が無いように感じますが(@)、細部を確認すると、ひび割れや塗膜の剥がれ(A)・コーキングの劣化が(B)、それぞれ分かります。また、1階と2階の間にある“幕板”と呼ぶ部分には、カビと思われる黒ずんだ汚れが確認できます(C)。

(2)屋根・雨樋・軒天部分
次に屋根・雨樋・軒天の部分をご覧ください。

屋根はトタン屋根のため、塗料の色褪せや塗膜が剥がれて、そこから錆が発生していることが分かります(@)。雨樋においても、支持金具を含めて塗膜の剥がれ・腐食・錆が確認できます(AB)。そして軒天では、塗膜が剥がれ落ちていることが分かります(C)。

これらは全て“住宅劣化”と呼ばれ、建物の経年劣化や天候が原因で起こる現象です。特に屋根においては、太陽光や紫外線・雨や雪を直接受けやすく、材質によっては数年で劣化してしまうこともあります。

弊社では、撮影した画像を記録・保存することにより、施工箇所を明確にし効率の良い作業を行うことができます。また、お客様にも画像を確認することにより、建物の劣化状況を把握でき、適切な作業プランをご提示できる事と思います。

2.完成シミュレーション

弊社では、施工前に専用のソフトウェアを使い、施工前の外観(横)を基に、完成後の外観をシミュレーションすることが可能です(@A)。

カラーは自由に設定でき、外壁や屋根など色の組み合わせパターンをお客様にご覧いただき、仕上がりをイメージできるため、よりご納得いただけると確信しております。

3.施工前の準備

施行する前には、必ず建物の周囲に足場を組み立て、飛散防止ネットを設置しなければなりません。

今回は屋根が急傾斜となっているため、こちらにも安全を考慮し設置しました。

これは周囲の建物や道路、住民の皆さまに影響を与えないようにするだけでなく、作業員達が安全で効率的に施工ができるよう、こうした準備が必要なのです。

また、施工完了後の品質にも影響します。

4.洗浄

足場の設置後は、施工に入ります。まずは洗浄の工程ですが、屋根においては洗浄する前に、ヤスリを使って表面に付着した錆を取り除く“ケレン”と呼ぶ処理を行い(@)、その後、外壁と共に高圧洗浄機を使用して、付着した土埃やカビなどの汚れを落としていきます(A)。素材を傷めないよう水圧や長さ・角度を調整します。また洗浄中は足元が滑りやすくなるため、慎重に行います。

洗浄しないまま塗装をすると、塗料が表面に密着できず、剥がれる原因になります。また劣化も早めてしまいます。

5.コーキング作業

(1)古いコーキングの撤去
“コーキング”とは、建物の防水性・気密性を保つため、外壁や窓枠の継ぎ目などに施工される建築材です。一般的にはシリコン系が使われることが多く、乾燥させると弾力性のあるゴム状になります。

まず劣化した古いコーキングをカッターで切り、残さず丁寧に取り除きます(@)。取り除いたコーキングは、他の建築廃材と混ぜないよう、ビニール袋にまとめて処分します(A)。

(2)新しいコーキングの充填
古いコーキングを取り除いた後、目地の外側をテープでマスキングし、“コーキングプライマー”を目地に塗り乾燥させます。そしてコーキング材を充填し(@)、ヘラを使って平らにならします(A)。完全に固まる前に、テープを剥がして完成です。

コーキング材には様々な色があり、塗装する色におおむね合った色を使うことが多いです。

6.屋根の塗装

(1)下塗り(錆止め塗装)
屋根の洗浄を行った後は、塗装の工程に入ります。塗装は“下塗り⇒中塗り⇒上塗り”の3つの工程で行うのが一般的です。トタン屋根は錆や腐食が起こりやすいため、“下塗り”では“錆止め塗料”を使って、錆を防ぐ処理をします。広い部分にはローラーで塗装しますが(@)、継ぎ目や雪止めの金具などは、刷毛を使って塗装します。

(2)中塗り
“中塗り”は、一般的に上塗り用の塗料を使って行われる工程です。“下塗り”をしたその上に塗ることにより、素材を保護する役目を果たします。太陽光や紫外線・雨・雪を直接受ける屋根においては、より丁寧に塗装を行います。

(3)上塗り
最後の工程“上塗り”は“中塗り”と同じ塗料を使い、塗料の膜を更に厚くすることで、耐久性・耐候性を高めた、丈夫で美しい屋根へと仕上げていきます。

7.外壁の塗装

(1)下塗り(錆止め塗装)

外壁の塗装で使用した塗料は『セラフロン』です。なお、今回は1階と2階を別々の色で塗装しました。色は最後にご紹介します。
無機ハイブリッド塗料で、この商品の品質を上回る商品は、世界中でここだけです!!

おかげさまで“累計生産実績世界No.1!”を達成し、無機塗料製造会社が、弊社にPB商品として提供していただいております。

2度の施工で、理想的な塗膜の厚みを実現できる優れた塗料です!!

(2)塗り(バインダー塗装)
コーキング作業を行った後、こちらも塗装に入りますが、その前に、窓や換気口などに塗料が付着しないよう、ビニールで覆ってテープで固定してから始めます。

外壁なども一般的には屋根と同じ工程で行われますが、前項で紹介した『セラフロン』では、“下塗り⇒上塗り”の2度の工程で実現できます。この“下塗り”では、『セラフロンiバインダーSi』を使って塗装しました。“バインダー”とは、上塗り用の塗料をしっかりと接着させるための下地材のことです。

(3)上塗り
“上塗り”の塗装では、『セラフロンiマイルド』を使い、1階(@A)・2階(BC)とそれぞれ違う色で塗料の膜を厚くして素材を保護し、耐久性・耐候性を高めた美しい外壁へと仕上げていきます。

8.その他の塗装

屋根や外壁といった目立ちやすい部分を塗装しても、建物全体の外観は美しくなりません。あまり目立ちにくい雨樋や破風・軒天、外壁の境目にあたる“幕板”、更には建物と土台の境目にあたる“水切り”に至るまで、職人達は決して見逃すことなく丁寧に塗装を行います。それが、建物をより美しくさせることに繋がるのです。

雨樋や破風・軒天

雨樋や破風・軒天

外壁の境目にあたる幕板

水切り

9.施工完了

全ての施工を終え、完成した外観をご覧ください。

外壁は、1階部分をくすぶったような明るい灰色の“エンバーグレー”。〔“エンバー”とは英語で、燃えさし・残り火という意味です〕2階部分を薄い灰色がかった“ミスト”。〔“ミスト”とは英語で、靄(もや)という意味です〕境目の幕板と水切りを、奥深い茶色の“ナイジェル”にそれぞれ生まれ変わりました。

そして屋根は、破風・雨樋と共に、“茄子紺(なすこん)”へと生まれ変わりました。

今後もご相談・アフターケアを含め、末永くお付き合いしていただければと思っております。この度は弊社をご利用いただき、誠にありがとうございました。